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10周年を迎えた神戸「元町映画館」    [映画三昧]

神戸「元町映画館」との出会いは、2012年3月『小さな町の小さな映画館』上映時に、舞台挨拶に出かけたのが最初でした。
その後、有志の方々と交流会をしました。

2010年8月に、市民が中心となって立ち上げた「元町映画館」はまだ試行錯誤の時で、北海道の人口1万4千人の小さな港町で90年以上続いている映画館があるという『小さな町の小さな映画館』は心強い先輩の物語だったのだと思います。

映画にまつわる次回作『旅する映写機』を、2014年3月に上映して頂き、その時には映写技師の早川澄治さんとトークをさせていただきました。
そのご縁で、完結編『まわる映写機 めぐる人生』に早川さんが登場してくださる。4周年の8月にはフィル映写の様子を撮影。「元町映画館」自体が作品に登場するという、いろいろご縁のある映画館なのです。

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「元町映画館」は、元町駅から続く大きな商店街の中にあります。

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客席66のワンフロアの小さな映画館で、2階がイベントや展示、休憩のためのスペースになっていますが、現在席数を半分にし、2階は閉鎖中。

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同じ週に上映中の作品たち。再上映作品も、新作も、あります。
上映スケジュールの間隔は元に戻しています。

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8月15日は『まわる映写機 めぐる人生』の初日で、上映後に舞台挨拶をさせていただき、その後、10周年を迎えた「元町映画館」の方々と一緒に「映画館の存在について考えてみよう」というトークを行いました。

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立ち上げ当時からのスタッフ、左が林支配人、右が高橋代表。
今回のウイルス禍で、映画館が開けられないという10年間で一番大変な時期を乗り越えたお二人です。
ネット配信などをしながら、町の映画館の存在について深く考え続けたという林支配人。
代表であり経理を担っている高橋さんは、大きな支援をいただいた報告と支援への感謝を話しておられました。

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関西のミニシアター13館を支援するTシャツが予想以上に売れたこと。「元町映画館」単独で募った寄付にたくさんの方々が協力してくださったことが報告されました。
通帳を記帳にいくとカタカタカタカタと記帳する音が聞こえて通帳が出てこない。立っていて涙が溢れてきたという高橋さんの報告に、その絵が浮かびジーンとしてしまいました。

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初日は、「べてるの家」の撮影を通してご縁のできた方、「失語症」の撮影を通してご縁のできた方がいらしてくださり、翌日はヨーガのご縁の方、古くからの仕事の先輩が来てくださいました。
猛暑の中、ご来場くださった皆さま、ありがとうございました!
10周年記念に、私の望んでいた「映画にまつわる三部作一挙上映」をしてくださった「元町映画館」の皆さん、ありがとうございました!

商店街を歩いていて、ふと立ち止まって、映画のポスターを見る。チラシを手にする。そして、ある日映画館へ入ってみる。イベントも催される。
「元町映画館」は、この10年間の積み重ねの中で多くの支援者を得ていて、ステキな映画館に成長してゆくと感じました。

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