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2020年第1回窯出し    [陶芸薀蓄]

公民館が休館になって、延期になっていた「本焼き」がやっとできて、今日は今年初の「窯出し」でした。
朝から雨でしたが、いそいそと出かけました。

1086 窯出し.jpg

今日、「窯出し」した作品たち。
今回は色々チャレンジしています!

1087 織部木の葉皿.jpg

「織部釉」の部分掛け、中央に弁柄で模様を描いた、深めの「木の葉型皿」

1088 酸化焼成.jpg

一部、「織部釉」が「還元焼成」になって赤ぽく発色しています。

1099 木の葉型皿.jpg

型紙を縮小コピーして作った「組み物の木の葉型皿」

1101 木の葉型皿.jpg

葉脈は弁柄で筆描き、「織部釉」のワンポイントでアクセントをつけてみました。
もう少し、ワンポイントの「織部釉」が大きく多くてもよかったかも・・・。

木の葉=緑とイメージしてしまいますが、案外、濃い色のお皿はお料理が映えません。
この「木の葉型皿」は、以前作ったものが気に入って組み物にしてみました。

1093 レース模様皿.jpg

レース模様のお皿2枚組。

1094 レース模様.jpg

100円ショップで手に入れたテーブルセンターを利用して付けた模様。
「織部釉」だけですが、溝に「釉薬」が溜まって、模様が浮き上がりました。
他の釉薬でも試してみたいと思っています。

1097 カラフル.jpg

陶芸用の「クレパス」で色付けしたカラフルな「リム皿」
陶芸用の「絵具」が固まっていたので、初めて「クレパス」を使ってみました。

1098 カラフルリム皿.jpg

「クレパス」なので、粉が飛んで発色しています。
陶芸用の「クレパス」は、丁寧に扱う必要があることが分かりました。
工夫が必要ですね。

1085 織部片口.jpg

「織部釉」全掛けの「片口」
これはワンポイントの模様を含めて、いつもの定番!

1089 桜模様中鉢.jpg

白土に白化粧土を刷毛掛けして絵具で桜を描いた「中鉢」
枝は弁柄で描きました。

1090 三点高台.jpg

ろくろの最後でギリギリで切ってしまったので、丸く削って、高台は三点の「付け高台」にしました。

1092 中鉢.jpg

赤土に白化粧土の刷毛掛けにワンポイントの「中鉢」
ワンポイントの絵は要らなかったかも・・・。

1102 丸い花瓶.jpg

手びねりの小さな「真ん丸花器」

1103 藁白織部.jpg

「藁白織部」の釉薬を掛けたのですが、まだ調整中で、ほとんど「織部釉」と同じ発色になってしまいました。
ほんの少し「藁白織部」らしいところがありました。
この色にしたかった!

1104 小鳥型箸置き.jpg

あまり土は、いつも「箸置き」にしています。
小鳥模様の「小鳥の箸置き」
結構、かわいい!

釉薬を掛けた時のブログはこちら↓ 比べてみてください。
https://harunoumi.blog.ss-blog.jp/2020-04-15

朝は雨がひどかったのですが、公民館のある駅につく頃には小降りになりました。
帰りは作品を入れて重くなってエコバッグを肩にかけて傘を差さずに歩きました。
やっと「窯出し」が終わって、次回からは新しい土で作陶が始まります。私の好きな「半磁器土」なので、何を作ろうかな~と考えています。

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陶芸サークルの本焼きも延期!    [陶芸薀蓄]

公民館が使えなくなってしまったので「陶芸サークル」もお休みになっています。
「陶芸サークル」は、作品を作る作陶→乾燥→素焼き→釉薬を掛ける→窯詰め→本焼き→窯出し(作品完成)と段階を踏むので、大まかな1年間の計画を立てて活動しています。

498 素焼き.jpg

素焼きを終えた作品たち。
今回はたくさんあるので、半分くらいに釉薬を掛けて本焼きをしようと思いました。

500 桜模様.jpg

白い土に白化粧土を掛けて素焼きしたもの。
白い土に白い化粧土を掛けてもあまり効果はないのですが、絵具の発色が良くなると見込んで、弁柄で枝を描き、絵具で桜の花を描きました。

501 白化粧土.jpg

こちらは赤い土に白化粧土をかけました。
いつもやり過ぎで失敗するのに、今回も白化粧土の上に、思わず弁柄で麦の穂らしき絵を描いてしまいました。失敗かなぁ・・・。

499 クレヨン.jpg

絵具が硬くなってしまっていたので、初めてクレバス(陶芸用)で色付けをしました。
最後に透明釉を全掛け。

504 養生テープ.jpg

前回、本焼きできなかった木の葉型の皿。
裏面が平らな作品はこのように養生テープを貼って、釉薬を掛けます。
後で釉薬を拭く手間が省けるのと、釉薬の節約にもなります。

502 弁柄.jpg

弁柄で模様を描きました。
素焼きした状態で色むらがあっても本焼きでなくなります。

503 織部釉.jpg

両サイドに織部釉を掛け、その後、全体に透明釉を掛けました。
透明釉は部分掛けでもよかったかも・・・と思っています。
釉薬掛けは奥が深い! 難しい! 最後の失敗のチャンス[がく~(落胆した顔)]

505 施釉.jpg

釉薬掛けの終わった作品たち。
4枚組みの「木の葉の板皿」は葉脈を弁柄で塗り、所々に織部釉を筆で丸く置いて、透明釉を全掛けしました。
計画では4月7日に本焼きをすることになっていたのですが、この状態で棚に置いたままになっています。

506 素焼き.jpg

絵を描いたり手間のかかる作業をしたので釉薬を掛けられなかった作品がたくさんあります。
これらの作品は次回の本焼きの時に・・・ということになりました。陶芸は手間が掛かるので、ご注文いただいてもなかなか完成しないこと、分かってくださいね[わーい(嬉しい顔)]

今日は予定通り「大宮税務署」へ。
コロナウイルス対策で受け付け番号を受け取ると外のテントで順番待ち。その後、5人ずつくらい呼ばれて3階の申請会場へ移動という段取りでした。予想より空いていました。

そして、計画通り「大宮公園」に寄り道をして新緑の美しい広い公園をのんびり散策。
ベンチに座ってマスクを外し水面を眺めてぼんやりした時間を過ごし、「氷川神社」にもお参りして戻ってきました。
暖かで穏やかな散歩日和で、安くて新鮮な八百屋さんで買い物をして帰ってきました。

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箸置きはプレゼントにちょうど良い!    [陶芸薀蓄]

昨日の陶芸ブログで、残った板状の土をクッキー型でくり抜いて「箸置き」を作ったことを報告しました。
「どんな箸置きになるのかな?」というコメントをいただいたので、ご紹介します。

103 箸置き.jpg

クッキーの型を使った「箸置き」はこのようになります。
「赤いリンゴ」の赤は陶芸用の絵具を使いました。
クリスマスの時に使えそうな「モミの木」は「織部釉」の緑です。
右手前の「クマの形」はお子さんのスプーン置きにもなります。

同じ型を使っても、土の種類や釉薬の種類で色々な「箸置き」が完成します。
焼成の時は大物の下の空きスペースの有効活用になりますし、家族で色違いとか、それぞれ好みの形でとか、楽しめるし、バザーでも安いのでよく売れます!

104 箸置き.jpg

ネコの「箸置き」は石膏の型を使って量産しているオリジナルです。
シロネコさんは「半磁器土」を使って、リボンや目・ヒゲを描いています。
「透明釉」を掛けているので茶色は土の色です。
ただ、ネコアレルギーの人にプレゼントしたらダメですね。

石膏の型を作って「箸置き」を量産する方法はこちらのブログをご覧ください↓
https://harunoumi.blog.ss-blog.jp/2019-02-03

弁護士さんと話し合って、気持ちを切り替えようとは思っているけれど、なかなかうまくいきません。
お金も時間も大切なものだと分かっています。
鬱になったら大変だと思いつつ、寒いので引きこもりがち、困ったなぁ~。

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板作りで木の葉型皿を作る [陶芸薀蓄]

2年ほど前に作った「木の葉型皿」
細く作り過ぎてしまった!と思って、食器棚の奥にしまいこんでいたのですが、意外に使う頻度が多いので再度作ってみることにしました。

093 木の葉板皿.jpg

2018年2月に本焼きをした「木の葉型皿」

094 木の葉板皿.jpg

中心の葉脈は「ベンガラ」で色付けをして、「織部釉」と「黄瀬戸」と書かれていた釉薬をポイントで筆置きしてみました。
ガス窯を使用しているのですが、偶然、「織部釉」が還元焼成(緑色)と酸化焼成(赤色)になりました。
とても珍しいことで、次回、同じように発色する可能性はありません。
もう一つの謎の釉薬は置かなければよかったと反省!

095 板作り.jpg

「板作り」は作りたい形より一回り大きな土の塊を作って、板を重ね、1枚ずつ板を外しながら「切り糸」で切ってゆきます。
この画像は別の時に撮影したもなのでほぼ四角形ですが、今回は長方形にしました。

096 木の葉板皿.jpg

前回作った「木の葉板皿」を元に少し幅広の型紙を作り、それを10%ずつ拡大コピーをし、1枚は90%にして型紙を作りました。
型紙を置いて「竹べら」で型紙に沿って切ります。
葉脈はフリーハンドで。

102 箸置き.jpg

周りにたくさんの板状の土ができるので、クッキー型を使って「箸置き」を量産しました。
奥から、「リンゴ」「小鳥」「蝶」「木の葉」

今日は息子のパートナーと孫が一時帰国しているので、久しぶりに義母、義弟、息子たちと合流して、お墓参りへ。そして、ランチ。
今年90歳を迎える義母は足に痛みがあるものの、元気に食事をしていました。

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手作りシーサーを外に置いてみた      [陶芸薀蓄]

編集に息づまって、随分昔に製作したものなのですが、陶製の「シーサー」を家の入口に立ててみることにしました。

1695 シーサー .jpg

随分昔に作ったものなので、すごく下手! 
いまいちのできなのに捨てるに捨てられず、あちこちに置いてみましたが、どこに置いても邪魔で悩んでいました[わーい(嬉しい顔)]

1696 シーサー .jpg

作る時、我が家にある「シーサー」を観察してみたら、口が開いているのと閉じているのがあることが分かりました。
そこで、マネをしてみたのですが、この顔では魔除けになりそうにありません。

使用した土は余った土をブレンドしたもので少し色が付いています。オレンジ色と黄色は絵具を使用。他の色・青や緑は釉薬を筆で付けました。

1693 シーサー .jpg

いざ、塀の上に置こうとおもったら、置き方に決まりがあるのか気になり検索してみると、なんと口の空いている方がオスだそうです。
えっ、「シーサー」にオスメスがあるの!!! 知らなかった・・・。

置き方には決まりはないようですが、向かって右側にオスを置くことが多いという記述があったので、そうすることにしました。

1694 シーサー .jpg

ということはこちらがメス。でもたっぷりのヒゲがあっていいのかな?
陶器にも使える接着剤をたっぷり付けて塀の上に置きました。当分の間、雨の降る可能性はないのでしっかり付いてくれますように!

編集が思うようにいかないので、ついつい他のことをしたくなって、思わず「シーサー」を外に置くなんてことをしてしまいました。

明日は新潟から友達が上京するので、予定を変更してランチを一緒にすることにしました。
年末に向けて、彼女に元気を貰ってエンジンを掛け直すのだ! 編集をがんばるのだ!

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「関東やきものライナー」で益子へ    [陶芸薀蓄]

陶芸サークルに入会すると、最初に基本的な「陶芸道具セット」を先生が揃えてくれます。
暫くすると先輩たちの持っている道具が気になり始め、お借りた道具が便利だったりするので道具がほしいということになります。

1659 回数券.jpg

なので、年に1・2回、益子に出かけています。
コンビニで購入した往復切符(回数券の2回分)は3800円。
他にも行く手立てはあるのですが、この「関東やきものライナー」が一番安く行けます。

1660 雨.jpg

出発する時の「秋葉原駅」は雨!
晴れ女のはずなのに・・・。

1661 共販センター.jpg

8:20 発で笠間を経由して益子へ。
陶芸メッセに到着するのは 10:47 の予定。
予定時間より早く到着しました。

1663 陶芸教室.jpg

目の前の「共販センター」には「陶芸体験」のできる施設もあります。
一度、ろくろをやってみたいとか、絵付けをしてみたい方には良いチャンスかもしれません。

1662 登り窯.jpg

早速、道具の専門店へ連れて行って貰ったら、小さな登り窯を発見!
使えるように薪も用意されているので現役の窯ですね。

1667 城内坂通り.jpg

バス停近くの「城内坂通り」には「陶器販売店」がずらりと並んでいます。
天候がいまいちなのと寒さのせいか人はまばらで、ゆっくりと見ることができました。

1666 陶器.jpg

身近な陶器が多い益子。
手軽に使えそうなものが安価な価格で売られています。
もちろん、作家ものの専門店もあります。

1664 花器.jpg

花が倒れないように工夫された花器。
なるほど、作ってみよう!

1665 お玉立て.jpg

お玉立ては2種類ほど作ったことがあるのですが、なるほど、こういうシンプルなものでもよいのですね。
色々参考になることがあります。

1668 道具.jpg

購入したのは道具と持ち手。
持ち手は花器に使おうと思っています。

利用した「関東やきものライナー」を降車する時に「乗車証明書かさましこ」を貰うと色々な特典やサービスを受けることができます。
ランチが5%引きになりました[わーい(嬉しい顔)]

詳しい特典はこちらのサイトで→ http://www.ibako.co.jp/kasamashiko/

今日は陶芸サークルの日でした。早速購入した道具を使いました!

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象嵌の手順    [陶芸薀蓄]

黒い土が2キロずつ配らて、さぁ、どうしようかと悩んだ末に模様を付けて白化粧土を埋め込む「象嵌」を試みることにしました。
「百円ショップ」で見つけたレース風テーブルセンターを使ってみることにしました。

1557 象嵌.jpg

丸皿にしようと、そのサイズに合わせてテーブルセンターを丸く切り、整えた板状の黒土に乗せました。

1558 象嵌.jpg

2枚の板の間に土を置いて丸棒を使って押し付けた後、更に指を使って模様がきれいに着くよう押しました。
テーブルセンターを取り除くときれいに模様が写っていました。

1559 象嵌.jpg

半乾燥の状態の時に白化粧土を塗ります。

1560 象嵌.jpg

白化粧土が半乾きになるのを待って、スポンジで拭き取ります。
実際には途中で時間切れになってしまって、発泡スチロールの箱の中に入れて保存しました。

2週間後だったので、乾き過ぎてしまって白化粧土を拭き取れないので、スポンジを濡らして固く絞って拭き取りました。

1553 象嵌板丸皿.jpg

素焼きの後、透明釉を掛けて完成した「象嵌」の丸皿。
白化粧土をふき取るのは難しい! 
特にカーブの部分がむらに残っています。

1552 瑠璃象嵌板丸皿.jpg

同じように素焼きの後に、瑠璃釉を掛けたところ、瑠璃釉が濃くて模様がすっかり消えてしまい、ただの瑠璃色の丸皿になってしまいました[もうやだ~(悲しい顔)]
よく見ると模様が残っていますが・・・。

1561 水に漬ける.jpg

本焼きでは1200度を超える温度で何時間も焼成するので、完成した作品はカラカラになっています。なので、使う前に高台の部分を摺り合わせてざらつきを取った後、きれいな水に漬けてから使うようにしています。
食べ物の残りなどが付いている食器と一緒に最初に洗ってしまうとカビの原因になってしまいます。陶器を買った時は水に漬けてから使うことをお薦めします。

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2019年4回目の窯出し    [陶芸薀蓄]

今年最後の窯出しでした!
前回は思うような作品が仕上がらず、釉掛けはしたものの入らなかった作品が4点もあって凹んでいましたが、今回は思うようにできた作品もありました。

1554 窯出し.jpg

今回、窯出しした作品たち。
相変わらず小さなものばかり作っています。

1545 片口とぐい呑みのセット.jpg

今回、イメージ通りにできた「片口とぐい呑み」のセット。
念のために「ぐい呑み」は予備も作りました。
「鉄釉」を全掛けして、「藁白」を淵に部分掛けしました。

1542 小皿.jpg

信楽の土に呉須で模様を描いた小皿。

1549 小皿.jpg

こちらも同じく、信楽の土に呉須で絵を描いた小皿。(前回釉掛け)

1551 小皿.jpg

同じく信楽の土に呉須で模様を描いた小皿。(前回釉掛け)

1550 小皿.jpg

弁柄で線を描いて、織部を部分掛けした小皿。(前回釉掛け)
織部が還元焼成になった部分は赤く発色しています。
自然のなせる技です。

1547 花器.jpg

鉄赤釉を掛けた花入れ。

1546 中鉢.jpg

ろくろで引き上げた後、指でカーブを付けた中鉢。
「藁白織部」を全掛けして、淵に「織部」を筆で掛けたのですが、「藁白織部」の釉薬の調整が整っていなくて効果が出ませんでした。

1543 ぐい呑み.jpg

このぐい飲みも「藁白織部」を掛けて、「織部」を水玉模様で置いてみました。
イメージでは青磁のような青味を帯びる予定でした。

1548 小皿.jpg

「伊羅保」を掛けた小皿。(前回釉掛け)

1544 箸置き.jpg

余った土で作った箸置き。一つだけ色白に(笑)仕上がりました。
ガス窯なので、窯の置く場所によってこういうことが起こります。
同じく余った土で作った猫。

象嵌の板丸皿については、その製作過程も含めて改めてご紹介したいと思っています。
朝から窯出しに出かけて、一度家に戻って、午後から友人の参加している「さをり・色とりどり展」に出かけました。
友人は満開の桜の花のような大作のタペストリーを作っていました。
織物も取り組んでみたいものの一つなのですが、どうなることでしょう。

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陶芸「中鉢」の製作工程    [陶芸薀蓄]

8月22日のブログで紹介した、今年3回目の窯出し。
今回は思うような作品ができずガッカリしたのですが、陶芸の工程を簡単に説明しながら、振り返りたいと思います。

1142 中鉢.jpg

ろくろで引き上げた状態です。
一番大切なのは「土練り」です。
ろくろの時は少し柔らかめ(水分多め)に練ります。
引き上げた状態で次の活動日(2週間後)まで、発泡スチロールの箱に入れて保存します。

1143 中鉢.jpg

2週間後、生乾きの時に、底の高台削りをして「白化粧土」を刷毛掛けしました。
印を押したり、マグカップの取っ手を付けたりするのも、この段階です。

1144 中鉢.jpg

素焼きが終わって窯出ししたところ。
陶芸では、「素焼き」と「本焼き」で、2回焼きます。

白土に「白化粧土」なのでよく分かりませんね。
色のある土に「白化粧土」は効果的です。
「黒化粧土」もあります。

1145 中鉢.jpg

スポンジに水を含ませてきれいに拭いて、ゴミなどを丁寧に取り除いた後、「呉須」で絵を描きました。
絵柄を考えていなくて、焦って適当に描いたのも失敗の原因のひとつです。

1128 中鉢.jpg

本焼きをして窯出しをした状態です。
花びらのような部分の「呉須」をもっと薄めればよかったと思いました。
まだ、「呉須」の濃度を調整できません。

今回は窯の温度が少し低めだったのでベージュ色ぽく仕上がって、ほとんど「白化粧土」の刷毛掛けの効果がありません。
窯の温度が高いと、地の部分がもっと青白く焼き上がって、「白化粧土」の効果が出るのですがダメでした。
うっかり、淵に汚れを付けてしまったのも失敗です。気付きませんでした。

1141 鉢植え.jpg

一緒に窯出しした鉢に「ヒゴスミレ」の芽が出ていたので植えてみました。
イメージでは「織部釉」の緑が、植物の緑に合うと思っていました。
鉢が小さいので大きくならず、来年、花を咲かせてくれると嬉しいのですが・・・。
実生の「ヒゴスミレ」です。

今日はいつもの「ゆるりヨーガ」の日でした。
その後、皆さんと食事会! 女性ばかりだし、車の方も居たので、アルコール組はほんの少しだけ。たくさん食べて、いろいろおしゃべりをして、デザートも食べたので、夕方になってもお腹がすきませんでした。
楽しい時間をありがとうございました!

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2019年3回目の窯出し    [陶芸薀蓄]

市展出展の関係で1日早くなった窯出し。
まだ、作品はホカホカで大汗をかいての窯出しになりました。
私の作品は入りきれなかったり、失敗作も多い、残念な窯出しになりました。

1122 織部長皿.jpg

サンマを載せようと作った織部の長皿。
この形は以前にも作ったことがあるのですが、長いので半分半分釉薬を掛けたら釉薬の重なった部分の色が濃くなってしまいました。残念!

1124 置きガラスの変形皿.jpg

織部釉の上にガラスを置いて焼いた楕円形の変形皿。
ガラスを置いて焼くと美しいブルーになることは分かっていたのですが、櫛やスタンプで模様を付けて、それがどうなるかを試してみようと思いました。
ほんの少し模様が分かりますが、効果的ではありませんでした。
もう少し工夫が必要ですね。

1123 変形皿.jpg

信楽の白土に黒い土を置いてお皿を作ってみたのですが、厚みを整えるために延ばしていたら、黒い土は周りだけになってしまいました。
何とも間が抜けた感じになったので、中央から呉須で水玉模様を描いてみました。
アイデアはよいけれど、もともとの黒土を置きたいところに置く工夫が必要!

1126 マグカップ.jpg

黒土にチタン釉薬を掛けたらどうなるのか、実験してみました。
ついでに淵に掛けたのは瑠璃釉。
完全な失敗作です。
この淡いブルーを全掛けしたらよいかも???

1127 鉄赤小鉢.jpg

鉄赤の中鉢。

1128 中鉢.jpg

もう一回り大きい中鉢は呉須で絵を描いて透明釉を掛けました。
白化粧土を刷毛掛けしてみたのですが、あまり効果はありませんでした。
白い刷毛の跡がほんの少し見えます。

1130 箸置き.jpg

隙間に置いて焼くことができる「箸置き」も作りました。
チタン釉のテストピース。

1129 植木鉢.jpg

どんどん増える「スミレ」を植えようかと思って作った鉢。
緑になる織部釉を掛けたのですが、還元焼成で赤い発色になりました。

窯出しの時、先生に「鉢は内側に釉薬を掛けてはダメですよ!」と言われました。
知らなかった[もうやだ~(悲しい顔)]
ということで、丸を付けられるような作品がありませんでした。スランプかな? 

明日は月に一度の浅草の「ヨーガ勉強会」と撮影が重なりました。
土日の撮影の疲れが取れていない状態で、次の撮影です。短い撮影ですが、その前に片づけなければならないこともあって、今日も夜遅くまでかかりそう。
ということで、明日はブログの更新をお休みします。あしからず!

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素焼きの窯出し    [陶芸薀蓄]

月に2回「陶芸サークル」に参加しています。
1時から4時まで3時間の活動なので、ゆるゆるとやっています。

1076 箸置き.jpg

並コシ土(白土)で作った板作りの小皿や箸置き。
箸置きはクッキーの型を利用しました。
ろくろで作ったドレッシング入れはリベンジ作品。

1077 小鉢.jpg

赤土で作った小鉢。
柿の実をイメージして葉を付けて遊んでみました。

1078 カップ.jpg

黒土で作ったカップ。
カップの取っ手などは生乾きの段階で付けます。

1079 中鉢.jpg

並コシ土で作った中鉢に白化粧土を刷毛掛けしたところ。
化粧土を掛けるのも生乾きの時です。

陶芸で大切なのは土の管理。
1回お休みをしてしまうと大変なことになります。反省!
白い土なのであまり白化粧土の効果はないのですが、絵を描こうと考えています。

1080 素焼き.jpg

素焼きの終わった作品たち。
こまごまとした作品ばかりです。
中央が黒ぽくなっている作品がありますが、本焼きでは消えてしまいます。

1082 テープを貼る.jpg

板作りの作品は裏側にテープを貼ってから釉薬を掛けます。
裏を拭く手間を省くのと、釉薬の節約にもなります。

1081 絵を描く.jpg

青く写っているのが「呉須」で、茶色に写っているのは「弁柄」です。
この後、呉須で絵を描いた作品には「透明釉」を掛けました。

赤土で作った小鉢には「鉄赤釉」を、黒土は冒険したくて「瑠璃釉」を淵に部分掛けした後、「チタン釉」を全体掛けしてみました。失敗作になる可能性大です。
でも、いろいろチャレンジすることを楽しもうと思っています。

今回、サークルの皆さんは市展に出展する大作を作っているので、窯に入らない作品がたくさん出ると思っています。
焦って、釉薬を掛けなくても良かったのだと、今頃になって反省しています。
焦って作業をすると雑になってよいことはありません。
8月20日に窯詰めをして本焼きをします。今回も色々失敗するかも・・・。

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2019年2回目の窯出し    [陶芸薀蓄]

今年2回目の窯出しはサークルのメンバー全員で取り組んだ「土鍋」でした。
土鍋専用の土で、釉薬も土鍋専用のもの、焼成温度も普段より低め設定と、いつもと異なる窯出しでした。

509 土鍋.jpg

ロクロで作った土鍋です。
淵を付けるのが大変なのですが、先生が手伝ってくださいました。

511 陶板焼き.jpg

板作りで作った「陶板焼き」です。
土の量から、両方の蓋は作れないと思ってので、蓋は兼用で作ることにしました。

508 土鍋蓋.jpg

ロクロで作った「兼用の蓋」です。
土鍋はサイズを合わせって作ったのでピッタリ!
「陶板焼き」のほうは引き上げた蓋に合わせて大きさを調整(大きく)しました。

512 土鍋.jpg

サイズはピッタリに完成しました!

513 収納.jpg

収納する時はこのようになります。
陶芸歴も長くなると、自ずと作品を作る時に収納を考えるようになります。

515 茶香炉.jpg

余った土で、このような3つの部品を作りました。

514 茶香炉.jpg

「茶香炉」です。
土が少なくて引き上げるのに苦労しましたが、何とか形になりました。

516 箸置き.jpg

更に残った土で作ったのが「箸置き」です。
実は陶芸で土を使い切るのはなかなか大変なことなのです。

今日は、浅草ヨーガ勉強会の日でした。
やっと残っている感じがした「八重桜」と一緒に、今日も定点撮影の「スカイツリー」を撮りました。
ヨーガに関する撮影をずっと以前から頼まれていて、その資料作りを昨夜遅くまでかかって完成させ、今日、関係者の皆さんに配りました。6月から撮影が始まります。
やらなければならないことが山積みです。

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白山吹の黒い実を活けてみる    [陶芸薀蓄]

群馬県中之条の土に黄伊羅保を掛けた小さな花器に「白山吹」の黒い実を活けてみました。
12月に剪定して貰ったのですが、黒い実を付けた枝が残っていました。
いつも、この実を付けた小枝を切っています。

150 白山吹.jpg

自画自賛ですが、小さな花器に枝先の黒い実がよい感じです[わーい(嬉しい顔)]
陶芸が楽しいのは、自作の作品を暮らしの中で使えることです。
ただ、こういうものは好みがあるので、自分が良いと思っても相手には・・・ということがあるので、できるだけ押し付けないようにしています。

152 ろくろ引き.jpg

ロクロで引いた時はこのような状態です。
少し柔らかめに土を練っているのでベタベタしています。

151 ろくろ引き.jpg

高台削り(底の部分を削る)をした後の状態です。
高台削りはテーブルなどを傷つけないようにしたり、形を整える意味もありますが、湯飲みなど手にするものは重さを軽くして手取り感(手に持った感じ)が良くなるようにする大切な作業です。
まだ土は生乾きの状態で、この時に白化粧土を掛けたり、陶印を押したり、マグカップの取っ手を付けたりします。

153 施釉.jpg

釉薬を掛けた状態です。
火入れした後とは似ても似つかぬ色をしています。
なので、色見本があると便利だということになるのです。

120 窯出し.jpg

どの土に、どの釉薬を掛けたのか、仕上がりはどうだったのか、毎回メモをしています。
施釉をする前に、どの釉薬をかけたら良いだろうと考える時も便利です。

今日はいつもの「ゆるりヨーガ」の日でした。
雨が降るという予報だったので自宅から直接会場へ向かいました。今は折りたためるヨガマットがあって助かっています。以前は満員電車の中で筒状のヨガマットが邪魔にならないか、随分気にしながら電車に乗っていました。
ヨガ人口がどんどん増えているので便利なものが色々出ているようです。テレビCMでもヨガのポーズを見かけますね。

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石膏の型を使った箸置き作り    [陶芸薀蓄]

初窯出しでたくさん完成した魚の形の「箸置き」は石膏で型を作ったものです。
釉薬の色見本を作ったり、サークルの仲間同士で交換したりする予定です。

134  箸置き.jpg

「箸置き」のデザインを考えて「箸置き」を一つ作ります。
あまり複雑な模様を付けても型に向いていません。
そして、その周りを囲むように粘土の輪を作ります。

135  箸置き.jpg

そして、水で溶いた石膏を流し込みます。
後で外すので下に平らで滑らかなものを敷きます。
今回はクリアファイルを利用しました。

136  箸置き.jpg

石膏を流し込んだ状態です。
「箸置き」が完全に覆われるように周りの粘土の高さに注意が必要です。

138  箸置き.jpg

石膏が乾いて周りの粘土を外すと、このような状態になります。
中に埋まっている「箸置き」を抜き出します。

139  箸置き.jpg

元の「箸置き」がすんなり抜けるようなら良いのですが、引っ掛かって出てこない場合は周りを少し斜めにカッターを使って削ります。
粘土が抜けやすい形に調整するのです。

後はひたすら型に粘土を詰めて抜き出して周りを整えることを繰り返します。
同じ形の「箸置き」がどんどんできます[わーい(嬉しい顔)]

137  箸置き .jpg

たくさん完成した「箸置き」
ちょっと反らせて、目も付けてみました。

140  箸置き.jpg

素焼きを終えて、釉薬を掛けた箸置きです。
窯の棚板の空きスペースに置いて焼成します。棚板に付かないように裏の部分の釉薬を丁寧に拭くのを忘れないでください。

132 箸置き.jpg

今回、完成した「箸置き」です。
3種類の色付けをして24個の「箸置き」が完成しました。
信楽並こしの土だったので、ほぼ白地なので呉須を使って線を描いて、その後に透明釉を掛けてみました。呉須が濃くて思うような仕上がりにならなかったので再チャレンジをしたいと思っています。そして、他の釉薬も試してみたいと思っています。

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2019年初窯出し    [陶芸薀蓄]

何度経験しても、ワクワクドキドキする窯出し。
昨年の内に素焼きの済んでいた作品に施釉したのが1月15日。
1月29日に窯詰めをして、1日がかりの焼成をしました。

120 窯出し.jpg

今回窯出しした作品は細々したものが中心でした。

121 鉄赤片口.jpg

鉄赤の片口とぐい呑みのセット
今回はサークルのお仲間の故郷・群馬県中之条の土を先生が調整してくださって、みんなでその土を使って作品作りに挑戦しました。

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鉄赤は鉄分の多い土の方が発色が赤くきれいに出るので、どうなるのか、ワクワクしていました。
きれいな赤になりました。

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黄伊羅保の片口とぐい呑みのセット
こちらも同じく中之条の土を使いました。
石なども少し入っている土だったので、どのような土味になるか、ワクワクしていました。

125 黄伊羅保片口.jpg

釉薬をもう少し少なめに掛ければ焼き締めのようになった部分もあったと思いました。

126 不純物.jpg

土練りの時に大きな石は取り除きましたし、ロクロを引く時にも不純物を取り除いたのですが、まだまだ残っていて穴が開いたようになったところもありました。
土で作る器ならではの味わいだと思います。

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中之条の土は各自1キロぐらいしかなかったので、小さな花器を作ってみました。
完全な遊びです。

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鉄釉のマグカップ。
マグカップのこの形は私の定番で、取っ手に小さな飾りを付けると、とても持ちやすいのです。

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呉須で絵を描いた中鉢。
呉須の色が濃くて完全失敗作です。
呉須の濃淡を出したつもりが全然うまくいっていませんでした。

130 小鉢.jpg

こちらも失敗作。
彩色した後に藁灰釉を掛けたのですが、藁灰釉が濃度不足と掛け方も薄かった。
よく撹拌した釉薬でも、そのまま置いておけば成分が沈んでしまって上の方は濃度不足になってしまうこともあります。

128 藁白片口.jpg

信楽並こしの土の片口とぐい呑みのセット。片口は失敗作。
淵につけたルリ釉がきれいに付いていなかっただけでなく、ルリ釉があちこちに汚れのように付いてしまいました。
筆でルリ釉を付けたことと、上から掛けた藁灰釉が薄くて効果が出ませんでした。

133 箸置き.jpg

箸置きはいろいろ作りました。
小鳥型の箸置きも定番です。クッキーの型を使って、葉の模様は手作りの陶印を使っています。
葉の形の陶印はマグカップの飾りにもよく使っています。
手前の二つはてびねりの遊び作。

132 箸置き.jpg

石膏で型を作った箸置き。
色の付け方はまだまだ研究の余地がありますね。反省中です。
石膏の型を使った箸置きの作り方については改めて紹介したいと思っています。

伸ばし伸ばしにしていたぼかしの作業のためにデータや作業メモをスタジオへ送りました。
だんだん年を取ると新しいことに挑戦することが億劫になるのですね。やらなければ・・・と思いつつ、なかなか重い腰が上がりませんでした。
ぼかしの指示書と一緒にいくつかの改良点の連絡も入ったので、明日は頑張ってその作業をしようと思っています。

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2018年4回目の窯出し    [陶芸薀蓄]

1年で本焼きができるのは4回位です。
今日は今年最後の窯出しだったので、雨の中を出掛けました。

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今回のチャレンジはこのようにガラスを置いての焼成。
以前も試みたことはあるのですが、その失敗も糧にして(笑)再チャンレジしました。

1416 丸皿.jpg

完成した丸皿です。
織部釉を掛けて、日本酒の瓶を砕いたガラスを置いて焼成しました。
ガラスの量がもう少し多くても良かったと反省しています。

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織部釉は酸化焼成の場合は緑色に発色します。

1418 ガラス.jpg

ガラスは見事に溶けてこのように再度固まります。

1419 丸皿.jpg

こちらも酸化焼成になりました。
少しガラスの部分に模様が入りました。

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こちらは還元焼成になった丸皿。
織部釉は緑でなく赤く発色し、ガラスの部分は黒ぽくなってビックリ!
初めての経験です。

1421 ガラス.jpg

それこそ、火によって生まれた模様と色。
ガス窯故の面白い作品が出来上がりました。

1422 木の葉板皿.jpg

「木の葉板皿」は4枚作りました。
1枚の棚板に2枚ずつ並べて焼成しました。
微妙に発色が違うのが分かるでしょうか?

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ちょっと焦げたようになった「木の葉板皿」
板状にした土に型紙を置いて切り抜き、淵の始末をして淵を少し上げています。
型紙があるので何枚でも同じお皿を作ることができます。

1424 木の葉板皿.jpg

葉脈はフリーハンドで竹べらを使って付けています。
少し太めに付けることでアクセントになったと思います。
釉薬は黄いらぼに織部をポンポンと筆で置くようにしてみました。

1425 木の葉板皿.jpg

こちらは以前焼成した失敗作。
白く輪になっている部分はガラスを置いた跡です。

1426 片口.jpg

前回の窯詰めで入らなかった「片口」が焼けて、やっとセットになりました。
やはりこちらも微妙に色が違ってしまいました。
セット物の色を揃えるのは電気の窯の方が揃いやすいですね。

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お休みをしてしまって、高台削りの時に土が固くなってしまって難儀をしました。
少しでも削って軽くしたいと苦心した「片口」の高台です。

1428 十字高台.jpg

こちらも固くて削れなかった「ぐい呑み」の高台です。
十字高台という高台です。
超硬カンナを使ってやっと削りました。

1429 箸置き.jpg

ネコの箸置きも置く場所が1匹だけ違っていたらしく、少し色が違うものが完成しました。
5匹作ったのですが一つ欠けてしまって完成したのは4匹。

このネコの箸置きは石膏の型を作って量産できるようにしたもの。
機会を作って石膏を使った箸置き作りも紹介したいと思っています。

今回は作品は少なかったけれど、ガラスを置いた丸皿は思いがけない仕上がりになり、「木の葉の板皿」はイメージ通りの枯葉のように仕上がりました。
ちょっと大きめの「木の葉板皿」はいろいろ使えると思っています。

昨日は2000記事達成のお祝いコメントをありがとうございました。
これからも楽しみながら更新してゆきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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2018年3回目の窯出し    [陶芸薀蓄]

何度経験してもワクワクドキドキする窯出し!
今回は体験講座の皆さんの作品が優先だったので、釉薬を掛けたけれど窯に入らなかった作品もありました。

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今回窯出しした作品です。
同じように焼成するとはいえ、ガスの窯なので毎回微妙に違います。
組み物は同じ窯に入れる方がよいですね。

1125 織部角皿.jpg

織部の角皿です。
同じ織部の釉薬を掛けたのに、緑の部分と赤茶になった部分があります。
電気の窯で酸化焼成した場合の「織部釉」は緑色に発色するのですが、ガス窯で還元焼成すると、まるで逆の赤みを帯びた色になります。
イメージと全く違う仕上がりになってビックリ~!

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インドネシアの木製の判を押して、織部釉を掛けて、凹んだところが少し濃い緑になる。
それだけでは寂しいのでワンポイントで弁柄で小さな丸を描いてみたのですが、思うような仕上がりになりませんでした。

1127 織部角皿.jpg

こちらは固くなり過ぎてしまって判を押せなくなってしまったので、弁柄で模様を描き、織部釉を部分掛けしました。

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呉須で絵を描いた中鉢。
このくらいの鉢は使い勝手が良いですね。

1131 片口.jpg

片口とぐい呑みのセットのように作りましたが、お酒を飲むというより器として楽しむイメージで作ってみました。

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ロクロで引き揚げて、少し硬くなったところでハート形に変形させ、その後高台を削ります。

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横に花びら型の飾りを付けて、陶芸用絵の具で色づけしました。
持つ時に滑りにくくなり、ワンポイントでかわいい感じに。

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余った土をブレンドしたので少し土に赤みがあったので白化粧土を刷毛掛けしてみました。
それだけでは寂しいと感じたので弁柄で小さな点を付けて遊んでみました。

1134 白化粧土.jpg

淵もわざと縄目を付けました。
こういう手作り!という感じの作品も楽しい!

1129 ぐい呑み.jpg

丈の高い片口とセットで作ったぐい呑みです。
窯の隙間に入れて貰えたようです。
ぐいのみだけ先に完成してしまいました。

1130 ぐい呑み.jpg

何か模様を・・・と思って、弁柄で描きました。
陶芸作品は土物なので繊細な模様より、伸び伸びどっしりした模様の方が良いのだろうなぁ~と思って描きました。

左下に写っている片口とぐい呑みのセットは単体で写真を撮り損ねてしまいました。
釉薬は「きいらぼ」のような仕上がりですが「黄瀬戸」として先生がブレンドしてくださったものです。多くの陶芸サークルでは釉薬を購入するのですが、私が指導していただいている先生はご自身でブレンドされます。毎回同じ仕上がりにはならないという楽しさがあります。

窯入れまでの手順はこちらのブログで↓
https://harunoumi.blog.so-net.ne.jp/2018-08-14

明日、「あいち国際女性映画祭」で『まわる映写機 めぐる人生』の上映があります。
女性の方がたくさん見てくださるのかなぁ? どんな反応をされるかなぁ? と楽しみしています。
ブログ仲間の皆さんともお会いできるので楽しみに出かけます!

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陶芸 釉薬を掛けるまでの手順    [陶芸薀蓄]

いつも完成した作品を紹介することが多いので、私に注文してもなかなか作品が届かないと思っている友人に向けた言い訳も兼ねて、陶芸の手順を紹介したいと思います。
さぼっている訳でないのです! 陶芸はすごーく手間が掛かるのです[わーい(嬉しい顔)]

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土練りは省略しますが、土練りが上手にできるかどうかはとても重要なことです。
均等に一定の方向に練られた土はロクロを引く時にとてもスムーズ。
ロクロの初心者の方は土練りの熟練の方に土を練って貰って練習をすることをお薦めします。

1074 高台削り.jpg

乾燥しないように発泡スチロールの箱で保存して、次の活動日に高台を削ります。
画像は乾燥し過ぎてしまったぐい呑み。
超硬カンナで、苦労して削っています。

1076 乾燥.jpg

生乾きの時に、「白化粧土」や「黒化粧土」を掛けます。
片口の口を付けたり、ランプシェードの穴を開けたりする作業も、この生乾きの時にします。
陶芸で一番難しいのは作業に合わせて土のコンディションを保つことです。

1077 素焼き.jpg

作業が終わったら乾燥させます。
自然乾燥が一番! 
無理やり乾燥させるとひびが入ったりしてしまいます。
完全に乾燥した作品を素焼きします。温度は800度くらい。

1078 絵を描く.jpg

素焼きの終わった作品を濡らしたスポンジで丁寧に拭いて、細かいゴミなどを取り除きます。
そして、呉須(青色)、弁柄(茶色)、絵の具などを使ってワンポイントの絵を描きます。
悪戯心に火が付きます[わーい(嬉しい顔)]

1079 ガムテープ.jpg

板皿などは裏にガムテープを貼って、釉薬が付かないようにします。
陶芸をしていると100円ショップは宝の山です。そして、いよいよ釉薬掛け。

何の土に、どの釉薬を、どのように掛けるか、それによってずいぶん雰囲気が違ってきます。
ノートに、土の種類、釉薬の種類、掛け方(全掛け、部分掛け)などを記入して、窯詰めをします。
1250度くらいで9時間ほど本焼きをします。

私が今学んでいる陶芸サークルはガス窯を使っているので、電気の窯のようにコンピュータで温度管理をしていません。なので、本焼きはとても難しい作業です。
先生と運にお任せ! ということで、来週の火曜日に窯詰めして本焼きをする予定です。

両親の共通のお友達が、父の好物のぜんまいを届けてくださいました。
夕食をどうしようか迷っていたので、ぜんまいと薄揚げを一緒に炒め煮しました。美味しい~! 
ついつい、泡盛の代わりって! 仏さま、怒っていないよね(笑)

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小皿を楽しむ    [陶芸薀蓄]

昨日のブログで一緒に買ってしまった魚の小皿のことを書いたので、今日はその続きです。
お醤油を入れる小皿はお醤油の色が分かるように白いものが多いですね。

1004 魚小皿.jpg

中皿とまったく同じ柄の小皿2枚。
主に味見や色見をする時に使っています。

1006 白化粧土小皿.jpg

こちらは自作の小皿。
白化粧土を刷毛掛けして、削り模様を付け、絵の具で色づけし透明釉を掛けたもの。

1005 弁柄小皿.jpg

こちらも自作の小皿。
弁柄で描いて鉄釉を掛けたもの。

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こちらはあまり土をブレンドして、藁白と織部を混ぜた釉薬を掛けたもの。
少し白濁しているのは藁白の影響でしょうか。

1008 鉄赤.jpg

鉄赤釉に淵は何を掛けたのか記憶に残っていません。
ノートを辿ればわかるとは思うのですが[ふらふら]

1012 織部板皿.jpg

沢山食べなくなってからは、時々、こんな風にほんの少しずつ盛り付けて楽しんでいます。

1013 木の葉板皿.jpg

同じ小皿でも、下のお皿を変えればまた雰囲気も変わります。

1010 魚型小皿.jpg

もともと実家にあった魚の小皿。

1011 木の葉板皿.jpg

こんな風に遊んでいます。
同じ木の葉の型皿も印象がぐんと変わりますね。

1009 サンノゼ美術館.jpg

同じハンドメイドでもあまりにも違うので「サンノゼ美術館」で記念に購入した小皿。
元気がない時に、ここに梅干を1粒。
ああ、すっぱい~!と食べたら、ちょっと回復できます。

パンフレットの原稿と画像を入稿したので、公式サイト作りをしています。
久しぶりの作業なので緊張しながら行っています。リンクページは無事に完成したので、今はブログの更新作業。
私のイメージと息子が考えてくれていることが統一できるようにしなければと思いつつ、二人バラバラで作業をしています。

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2018年2回目の窯出し    [陶芸薀蓄]

今日は今年に入って2回目の窯出しでした。
予定より1日早かったので、まだ作品はホカホカしていました[わーい(嬉しい顔)]

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今日、窯出しした作品たちです。
作品の数はちょっと少な目。
自宅では全く作業をしませんでした。

435 茶香炉.jpg

今回のチャレンジ作品「茶香炉」です。
随分前に作ったことがあるのですが、ちょっと変えて再チャレンジしてみました。

436 茶香炉.jpg

普通の日本茶を乗せて、百円ショップで売られている蝋燭に点火して、暫くするとよくお茶屋さんの前を通るとかぐことができたほうじ茶の香ばしい香りがします。
自然の香りなので、とてもリラックスできます。

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今回の二つ目のチャレンジ作品。 
織部にガラスを置いた板皿の作品です。
形も切込みを入れてそこを立ち上げるという新しいやり方を試みてみました。

440 織部板皿.jpg

ガラスがきれいに溶けました。
置いたのは普通の瓶を適当な大きさに砕いたものです。
でも、葉脈が浮き出る感じを狙ったのですが、それはうまくいきませんでした。

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もう一つ、ガラスを置くチャレンジをしたルリの小物入れ。
こちらはガラスの効果なしの失敗作!
カギや印鑑などを置くイメージで作ってみたのですが、ガラスは効果的ではありませんでした。

438 中鉢.jpg

いつもの定番、中鉢。

441 そば猪口.jpg

こちらは蕎麦猪口。
右はわざとカンナ跡を残して、「藁白織部」を掛けてみたのですが・・・。
倉庫を片付けてから、まだ釉薬の整理が整っていない感じで、透明釉と変わらない仕上がりになってしまいました。

442 湯呑.jpg

こちらは、弁柄で幹を描いて、ワンポイントに織部を置いて透明釉を掛けた「湯呑」
織部がもっとしっかり発色すればよかったかな・・・。

443 ぐい呑み.jpg

ぐい呑みと箸置き。
こういう小物を作っておくと、窯詰めの時にちょっと入れられます。
「これ、ほしい!」と言われても気軽に差し上げることができるので、余った土や余った時間で作るようにしています。

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