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立誠シネマ企画の「新春シネマ会」へ    [製作日誌]

前倒しで京都へ行くことを決めたのは 「立誠シネマプロジェクト」 企画の 「新春シネマ会」 が2月3日に催されると知ったからでした。
映画伝来120年記念の特別企画です。

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元立誠小学校です。
今は3階に 「立誠シネマ」 があり、他の教室でも色々なイベントが開催されています。
地元の方々が小学校ではなくなっても、地域の活動拠点として残しておきたいという思いから、今の形になり趣きのある校舎が残っています。

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「日本映画発祥の地」とされています。
というのも、小学校が建つ前は 「京都電燈株式会社」 という会社があり電力の確保ができたことから、中庭で日本初の試写実験が行われたからです。
今ならどこにでもある電力ですが、当時はごく一部にしかなかったのです。

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小学校にこのように素晴らしい和室(自彊室)が残っていました。
「新春シネマ会」はこの和室で催され、向かって右側に弁士さんと小唄さんの席。
向かって左側が伴奏のピアノ席でした。

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当日使用された16コマに回転数を調整した16ミリ映写機。
この日上映されたのは 『シネマトグラフ・リュミエール』 (1885~1900年/21分/16コマ) と 『祇園小唄絵日傘 第一話 舞の袖』 (1930年/63分/16コマ) でした。

昔のフィルム上映を見たことがある方はお分かりになると思いますが、動きがカタカタしていて早くて不自然だと思いませんでしたか?
今の映写機は24コマなのですが、当時のフィルムは16コマで撮影されています。
16コマを24コマで上映すると8コマ早くなってしまうので、この改良を加えた映写機を使用し見事な上映でした。

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サイレント映画伴奏者の森脇清隆さん。
ピアノ、打楽器、トイ楽器などを演奏されるそうです。
この日はピアノ。

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弁士の月亭太遊さんと小唄のミヨ作さん。
月亭太遊さんは落語家でもあり、京都の銭湯「錦湯」で毎週自作のネタを披露されているそうです。
ミヨ作さんは先斗町の芸妓さん。
映画に合わせ三味線を弾き、「祇園小唄」を艶々のお声で披露してくださいました。
本当に素晴らしかった!!

「立誠シネマプロジェクト」 の 「シネマトグラフ伝来120年記念」 の企画は、2月15日~26日の間も開催されています。
詳細はこちらをチェックして、お近くの方はぜひお出かけください! ↓
http://risseicinema.com/movies/19778

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コメント 2

sig

まさに日本映画発祥の地・京都ならではの楽しい企画ですね。
by sig (2017-02-10 20:07) 

森田惠子

sigさん>ミヨ作さんの小唄が映画にぴったり乗って、ステキな体験をすることができました。
映画誕生、映画発祥・・・と、映画にまつわる色々なものが色々あるので、その視点だけで旅しても楽しいと思いました。
by 森田惠子 (2017-02-11 13:22) 

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