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ドキュメンタリー映画『聖なる呼吸』を見る    [私の映画観]

先週、ヨーガのお仲間と一緒に、『聖なる呼吸』というヨーガに関するドキュメンタリー映画を見に出掛けました。
ヨーガの起源に興味を抱いたドイツ人監督ヤン・シュミット=ガレ監督が、南インドを訪れ、近代ヨーガの父・ティルマライ・クリシュナマチャリアの軌跡を追った作品です。

908  聖なる呼吸.jpg

予告篇に静かに呼吸をする監督が登場していて、これはきっと面白いだろうと思い、チラシをゲットして一緒に行きませんか?と、声かけをしました。
ヨーガの指導をしている方が多いのでスケジュールの調整が難しく、結局、YEBISU GARDEN CINEMAには行けず、渋谷アップリンクへ出かけました。

現在ヨーガ人口は世界で3億人だそうです。それが多いのか、少ないのか、分かりませんが、20年くらいヨーガを続けている私は興味津々で出かけました。

916  聖なる呼吸 家系図.jpg

近代ヨーガの父・クリシュナマチャリアは1888年生まれで1989年に亡くなっています。これが正確な数字であれば、クリシュナマチュアリアは101歳の人生を全うしたことになります。医学の進歩の著しい現代なら100歳を超える方もたくさんいらっしゃいますが、長生きをされたのですね。

日本公開は2016年ですが、作品が完成したのは2011年。
完成前の2009年に、直弟子でこの作品にも登場するK.パタビジョイス氏が94歳で亡くなり、2014年にB.K.S.アイアンガー氏が96歳で亡くなっています。(単純引き算の数字)
監督を含め指導を行うシーンが記録されているので、それだけでも貴重だと思います。

917  聖なる呼吸.jpg

「父いわく、呼吸と動きを同調させなければヨガではありません。体を動かすだけでは単なる運動です。深く集中しながら呼吸と動きを連動させるのです」という、三女シュバの言葉が心に残ります。
日頃から、呼吸の大切さ、集中の大切さを、先輩たちから言われている私は、改めてその思いを強くすると共に、その大切さを実感することができました。

三男シリーバーシャム氏から監督が施されたという“命をつなぐヨガ”が、佐保田鶴治先生の著書「ヨーガ入門」で日課のプログラムとして勧めているアーサナと共通する部分が多いのも興味深く思いました。

ヤン・シュミット=ガレ監督は、パンフレットで「クリシュナマチャリアの末娘シュバが見せてくれたヨガには、強烈な美しさがありました。そのシンプルな実演にヨガの真髄を見た気がして、これが映画のクライマックスの一つになるだろうと思いました。」とインタビューで応えています。
「けれど、帰国して撮った映像をつないでいたら、その魔法が消えたように感じました。」と言い、「これは使えないと諦めかけていましたが、ようやく編集の最終段階で、ぴたりとはまる場所を見つけたのです。」と続けています。

私の場合は自分で撮影することがほとんどですが、「あ、これはラストに使えるかも・・・」などと撮影しながら感じることがあります。その通りになる場合もありますが、改めて映像を見て、撮影している時に感じたことと写っていることのずれを感じることもあるので、この監督のインタビューを興味深く読みました。

春に公開された『永遠のヨギー』もそうですが、古いフィルムが登場します。ヨギーたちを撮影したフィルムが一挙に見つかったなんてことがあるのでしょうか? やはり、実際に話しているシーン等を見られるのは嬉しですね。

もう少し早く生まれていたら、佐保田鶴治先生から直接ヨーガの指導を受けることができたかもしれませんし、佐保田先生の指導や講話を記録して残すことができたかもしれません。でも、現実はそうはいかない・・・。
ヨーガに出会えたことに感謝して、日々習修を重ねていきたいと思っています。

注)ヨガとヨーガの表記に関して
サンスクリット語には長音と短音があって、「ヨ」は長音なので、意識して「ヨーガ」という表記を、私はしています。

『永遠のヨギー ヨガをめぐる奇跡の旅』の感想はこちら↓
http://harunoumi.blog.so-net.ne.jp/2016-04-30

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馬爺

おはようございます。
ヨガの歴史は古いのですね、4500年前のインダス文明からあるようですね、ヨガの経典『ヨーガ・スートラ』等と言う難しそうな事が書いてあるようですね。
調べてみると尽きないです。
by 馬爺 (2016-09-22 07:28) 

森田惠子

馬爺さん>『ヨーガ・スートラ』を勉強しています。
私の学んでいるヨーガの師佐保田鶴治先生が「解説ヨーガ・スートラ」という本を著していて、日本語で紹介しています。
邦文索引にルビが付いているくらい言葉自体が難しく、私には手強い本です。
by 森田惠子 (2016-09-22 13:34) 

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