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昭和の大工の虎の巻    [私の宝物]

両親亡き後、実家に戻って整理を始めたところ色々なものが出てきました。
その中でも母方の祖父が大工だったので保存されていたのだと思われるものが出てきて、何かわからず、捨てるに捨てられずそのままになっていました。

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表紙はなくなっていました。
先日、京都志賀郷でお世話になった農家民泊のご主人金田克彦さんが大工さんということもあって、事情をお話してプレゼントさせていただきました。

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金田さんのお話では 「昭和の大工の虎の巻」 だそうです。
中には復刻されているものもあるそうですが、コンパクトサイズで持ち歩くのに便利に作られているという評価でした。(文庫本くらいの大きさ)

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確かに、「昭和の大工の虎の巻」 と言われれば、そうだなぁ~と納得がいきました。
手作業が多かった時代、カーブを作るにもアンチョコが必要だったのでしょう。

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カラーページも少しですがありました。
偶然ですが、龍に虎は姉と私の干支です[わーい(嬉しい顔)]

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祖父は大工の棟梁だったそうで、糖尿が原因で若くして亡くなったと聞いています。
私は会ったことがないのですが、祖母は 「札幌の時計台を建てたのはおじいちゃん」 という自慢話をしていました。そして、私に 「いつか、札幌に行くことがあったら、必ず時計台を見に行ってね」 とも言っていました。

関東大震災の後、関東で仕事をするために札幌から職人さんを引き連れて移り、家を何軒か建てた後、今私が暮らしている大宮に自宅を建てて家族を呼び寄せたと聞いています。

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大工の棟梁にとって、建前は大切な行事。そのやり方も詳しく記されていました。

金田さんの手元に届けることができよかったと思っています。
祖母も、母も、大切にしていた 「大工の虎の巻」 は若い大工さんの手元へ! 
興味津々で読んでいただいているようで、本当に捨てなくてよかったと思っています。

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馬爺

大工さんもマニアックなものが会ったんですね。
普通の大工さんにはこんな神社仏閣の飾りが作れないでしょうね、これはやはり宮大工さんかな?
by 馬爺 (2014-11-26 21:33) 

森田惠子

馬爺さん>詳しいことは分からないのですが、昔の大工さんは何でも建てたのかもしれません。
そして、家を建てることは一大事で、神事と深いつながりがあったのかもしれません。
by 森田惠子 (2014-11-27 08:13) 

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