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ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅   [@アート]

大きな瞳の女性が印象的な、ベルギーの画家ポール・デルヴォーの「夢をめぐる旅」という展覧会が、埼玉県立近代美術館で開催されています。2013年3月24日まで!
新聞記事を読んで、日本初公開のものが半数近くあるというので出かけてみました。

049  ポール・デルヴォー.jpg

あっ、見たことある!と思われる方も多いと思います。
大きな瞳の女性が印象的です。

この作品展では、描かれた順に作品が並べられ、モチーフごとに集められ、習作と作品、作品の中に登場するランプなども展示されていて、ポール・デルヴォーの世界へスーと入っていくことができる、巧みな構成になっていました。

ポール・デルヴォーは大きな瞳のシュールな雰囲気の女性を描く画家と、思っていましたが、今回の作品群を見て、深く深く考え、その考えを絵に描こうと、努力を惜しまない画家だったのだと感じました。
「私は現実をある種の(夢)として描き表そうとしてきました。事物が本物らしい様相を保ちながらも私的な意味を帯びている、そんな夢として」という言葉を残しているそうです。

迫力に圧倒されたのは、代表作でもある「森」。
でも、一番心引かれたのは絶筆となった作品でした。

その当時のデルヴォーは、高齢になって目も見えなくなっていて、それでも愛する妻(愛称タム)を描いていた。若い時に両親の反対から別れ、後に偶然の再会を果たし、文通を重ねて50代になって、やっと結ばれたそうです。
そのタムが微笑むようにバストサイズで描かれていて、背景には山のような川のような、ほんわりとした景色が描かれていました。
それはまるで桃源郷のような景色に見え、あの世の美しさのようなものがあって、愛する人がそこで楽しく暮らすことになる。心の中にある、あの世と愛する人を描いたように感じました。
絶筆になったのはタムが亡くなってしまったから・・・。

美術館に出掛けて一呼吸したので、今日は再び編集作業をしています。
15日の締切りが3本あって、これからが一番大変なのです[ふらふら]

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