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上映情報『映画をつなぐ男たち』 [上映情報]

『映画をつなぐ男たち』というタイトルを読んで、何を連想されるでしょうか? 
サブタイトルは「映画編集者の世界」。4人の編集者の作品を2週間限定で上映するというの「ポレポレ東中野」の企画です。

028  映画をつなぐ男たち.jpg

上映される4人の編集者は、井上治、鈴木晄、辻井正則、鍋島惇の各氏。

日本映画テレビ編集協会の理事長の鍋島惇氏は、リーフレットに「或るカットの中の人物が歩いている。5歩で切るか6歩で繋ぐか。実景は3カットか2カットか。メロドラマならゆったりと、アクションなら畳み掛けるように。編集者が作り出したリズムが観客をドラマに引き込み、ファースト・カットからラスト・カットまであたかも全篇ワン・カットであったと思わせてしまう。それが私たち映画編集者の仕事です」と書いておられる。
「編集」とはフィルムの演出です。ともあって、そういう視点で作品を見るのも楽しいと思います。

上映は2月9~22日まで。トークイベントもあります。
上映の詳細はこちらで!
http://www.mmjp.or.jp/pole2/2012/henshu-sp/henshu-sp-sakuhinshoukai.pdf

撮影が一区切りした『旅する映写機』の編集を、『小さな町の小さな映画館』と同じく、四宮鉄男さんにお願いしたいと撮影中から考えていて、撮影の途中で、「今回はこういう撮影に行ってきます」とか、「出かけたらこんなことがありました」とか、時々、報告をしてきました。現在、四宮さんが別の編集をされていることもあって、『旅する映写機』の編集作業は具体的には進んでいないのです。

編集という作業はとても興味深い! 私自身も編集助手として再び映像の世界に戻って20年以上になるのですが、興味深い仕事だという思いを深めています。
繋がる繋がらないというのは理屈ではなく感覚の部分が大きいと、私は思っています。なんとなく、ここで切ってと感じて、そこでカットしてリプレイすると繋がっている!ということが多々あります。ルールではなく、とても感覚的なのです。
ドキュメンタリーの編集という作業は、まずは何が撮れているの?という所から始まります。撮影現場に行っていない編集者が、映像を通して何を感じ取れたのか?から始まるのです。そこに編集者の身体のリズムというか、その人の個人的な感覚の部分も加わり、行ったり来たりしている間に、作品自体が編集者の身体の中で発酵していく・・・。編集者は一番最初の観客であり、編集者の目を通して、作品は姿を表し始めるように感じています。

昨日は上着を脱いで歩いている人がたくさんいました。私も薄手の上着で出掛けて正解という感じでした。その暖かさに「蝋梅」が一斉に咲き始めました。でも、またまた寒くなるそうで、いつもの事ながら“三寒四温”という言葉を思い出しています。

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