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本「死にゆく人のかたわらで」の紹介    [私の本棚]

身近な方の介護をされている方にお薦めしたいと思って、何人かの方にプレゼントさせていただいた『死にゆく人のかたわらで ガンの夫を家で看取った2年2ヵ月』
夢中で読んで、すぐにもブログで紹介しようと思って2年近くが経ってしまいました。
この本を読むと、きっと、抱えている不安が和らぐと思います。

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『死にゆく人のかたわらで』三砂ちづる著・幻冬舎刊・1400円。
帯には
「夫は、私の腕の中で、
息を引き取った。
悲しみはなかった。
私に残ったのは、
感謝と明るさだけだった。」
と書かれています。

ガンの夫を自宅で看取った2年2ヵ月の記録です。
家で最期を迎えたいと望んでいる人は多いけれど、実際に家で最期を迎える人はとても少ないのが実情です。
どうしたら、望み通り自宅で最期を迎えることが可能になるのか、一番怖かったことは・お金の問題・痛み・延命治療・と具体的に書かれていて、全員皆保険の日本ではお金がなくても医療は受けられることが確認できましたし、大切なのは本人の気持ちと寄り添う側の気持ちだと思いました。
訪問診療をされていた新田國夫医師は講演を撮影させていただいたこともあるドクターで、お話されていた内容を思い出す等つながったことも興味深く思いました。

私はガン家系なのでガンのリスクが高い。多くの知人や友人たちが「ガン(で亡くなるのは)悪くないよ」と言っていて、そのことがこの本によって更に理解できました。
急には死なないからちゃんと準備ができる! 確かに私に向いているかも。

父は79歳の時に自筆遺言を書いていて、その頃から趣味のサークルなどを徐々に整理し、色々なものを片付け始め、胃ガンで84歳で亡くなりました。入院生活は2カ月ほど。
亡くなる前日に、私の病院からの帰りのバスを心配していた父は良き見本を残してくれたと、今でも感謝しています。

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津田塾大学の教授であり作家の三砂ちづるさんの著書で最初に読んだのは『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』光文社新書でした。
一気に読んで、当時住んでいたマンションの友人たちに薦めまくりました。

一部の女性からは批判も出た本ですが、ヨーガを学んでいる私には「身体性」というのは興味深いテーマでした。
この著書を読んだ後、一度、三砂ちづるさんに「べてるの家」のイベントつながりで、お目にかかる機会がありました。笑顔のステキな魅力的な方でした。

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次に読んだのが『身体知 からだが教えてくれること』バジリコ株式会社刊・内田樹さんと三砂ちづるさんの対談集です。
帯には「危険や気配を察したり、場の空気を読んだり。身体に向き合うことでもたらされる、そんな「知性」を鍛えよう。」と書かれています。
この本もワクワクしながら一気に読みました。

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三砂ちづるさんは、絵本『わたしにふれてください』の翻訳も手がけていて、この本は若い友人が出産した時のお祝いに送っています。
「ふれる」ことの大切さがしみじみ伝わってきますし、「ふれられる」ことの暖かさが伝わってきます。

今日は冷たい雨の中、弁護士さんに会いに行ってきました。
予想したような内容の話と折衷案のような提案を受けました。納得はできないけれど、終わりにして、次に向かうべき時期なのでしょう。

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コメント 4

dryas

蛇足ながらコチトラの座右の書は下記で~す!(^o^)
http://gldryas.blog.fc2.com/blog-entry-517.html
by dryas (2020-01-23 20:30) 

アニマルボイス

4年前に亡くなった母のことを思い出しました。
母は寝たきりになってから「この家で死にたい」と言っていて、「この家」で亡くなりました。もうそんなに長くはないだろうというとき訪問医に、「何かあって救急車を呼んだら病院に運ばれて二度と戻って来れないから、まず私に連絡してください」と言われたときのことを今でもはっきりと覚えています。
by アニマルボイス (2020-01-23 23:21) 

森田惠子

dryasさん>座右の書があることは素晴らしいことですね。
by 森田惠子 (2020-01-24 09:43) 

森田惠子

アニマルボイスさん>救急車を呼ぶということは「治療して助けてください」という意志表示になると知っている方、意識している方は少ないですね。
癌末期の在宅医療に関わっている友人がいますが、お子さん全員が同じ気持ちにまとまらない場合も多いとか。
良い訪問医さんに出会て、お子さんにも恵まれて、お母さまはお幸せでしたね。
by 森田惠子 (2020-01-24 09:49) 

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