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板作りのお香立    [陶芸薀蓄]

板作りは言葉通り、板状にした土で作陶する方法です。
最初、何を作って良いか迷った時、板を活かして小さなお皿やお香立のようなものを作ると良いと思います。

932 板作り お香立.jpg

織部釉の木の葉型の「お香立」です。
板状にした土をフリーハンドで木の葉の形に竹べらで切って、端を少し持ち上げるようにしてアクセントを付けます。

淵の始末を丁寧にすることがコツ。
淵を指で締めてから、なめし皮に水を含ませて丁寧に拭きます。淵が丸い形に整います。なめし皮の水分が多くならないように、力を入れ過ぎないように注意します。

930 板作り お香立.jpg

こちらは、鉄赤釉の木の葉型お香立。

927 板作り お香立.jpg

木の葉の上に載せる丸い形の物も同じ釉薬を掛けたのですが、置いた場所が違うので発色が違います。赤味があまり出ていないので、温度が低い場所にあったのだと思います。
お香を立てる小さな穴を竹串で開けています。
こういう小さな穴は釉薬を掛けた時に塞がってしまうので、釉薬が乾いたところで竹串などで詰まった釉薬を取り除かないとお香が立たない「お香立」になってしまうので、要注意!です。

931 鉄赤.jpg

今回、ガスの窯を体験して、鉄赤の発色がとてもきれいなことが分かりました。
もともと鉄赤は好きな釉薬なので、暫く鉄赤の作品が増えるかもしれません。

328 木の葉型皿.jpg

これは以前作った木の葉型の板皿です。竹で付けた筋の部分に弁柄を塗って、全体にアメ釉を掛けたものです。ほんの少し形を変えて、筋の模様も変えて3枚組を作りました。
和菓子などを載せるのに使っていますが、もう少し丸に近い形の方が使い勝手が良かったのではないかと思っています。

昨日は久しぶりに晴れたので、「フリージア」「ミニ黄水仙」の球根を植えました。
雨に打たれて腐ってしまった「ムスカリ」は痛みの少ない二つだけ残してあったので、ダメもとで植えてみることにしました。

今日も時々日が射す天気だったので、根きり虫(コガネムシの幼虫らしい)に根を食べられて倒れはじめた「和菊」の植え替えをしました。
「和菊」の根はほとんど食べつくされていたのに、一緒に芽を出している「ネジバナ」は根がしっかり残っていました。虫にも好みがあるようです。中くらいの鉢に6匹の幼虫が出てきました[がく~(落胆した顔)]
紅色に近い濃い色の花を咲かせる小菊ですが、生き延びてくれますように! 
「ネジバナ」もそのまま元気に根付いてくれますように!

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馬爺

おはようございます。
鉄赤の発色がとてもきれいで秋の紅葉の柿の葉のような味わいを感じますね、香立てとはこれはいいアイディアですね。
by 馬爺 (2016-09-27 06:16) 

森田惠子

馬爺さん>これから美しい紅葉の葉を見ることができますね。
自然の美しさの素晴らしさ、カメラで記録してください!
楽しみにしています。
by 森田惠子 (2016-09-27 09:50) 

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