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久しぶりの窯出しⅡ    [陶芸薀蓄]

今日は陶芸を再開してから2回目の窯出しで、朝から出かけました。
陶芸の場合、素焼き1窯に対して本焼きは2窯分になります。
作品を重ねて詰めることのできる素焼きと重ねられず少し作品と作品の間を開けなければらない本焼きとの違いです。

935 玉作り.jpg

玉作りの中鉢と飯椀です。
信楽の並こしに呉須で絵を描き、透明マット釉 (左) と透明釉 (右) を掛けました。

透明マット釉と透明釉の違いはちょっと分かりにくいのですが、ニスのように艶々透明になる透明釉に対して、少し濁るというか透明度がぼんやりするのが透明マット釉です。絵の印象が和らかくなる感じです。

934 玉作り 飯椀.jpg

透明釉を掛けた飯椀。
椿の花を描いてみました。
今回の呉須は「益子呉須」で、少し薄かったようです。

926 玉作り 飯椀.jpg

最上段で焼成になった飯椀は絵が流れているところもあり、残念!

925 玉作り 中鉢.jpg

中鉢も同じく最上段での焼成で、呉須の絵が薄く流れている部分があり、残念!
呉須が薄い気がしていたのです・・・。

933 箸置き.jpg

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、同じ釉薬を掛けても置く場所で釉薬の融け方が異なるというサンプルです。
左側が1220度くらいでしょうか、右側は1240度くらいではないかと思います。
左側は透明さはありませんが、中央の織部の発色はきれいです。
右側は透明釉はよく溶けていますが、織部も一緒に融けてしまって発色がぼんやりしています。

今公共施設で使われているのは電気の窯が多く、温度はコンピュータ管理で失敗はなく、窯全体の温度が均等になるという利点があります。
ガスの窯は上段は高温に、下段は低温になるので、温度管理がとても難しいのです。
最下段には作品を入れていません。

何の土か、どんな釉薬を掛けたか、どの場所で焼成したか、ちゃんとメモしておくことが上達の近道になります。絵の苦手な人は窯入れの前に写真を撮って貼り付け、そこにメモを書くのも良いかもしれません。
今日も自分の作品が分からずに探し回る人が出ました。間違いを防ぐためにも、作品に印を押したりサインをするのをお忘れなく!

玉作りの作陶ブログはこちら↓
http://harunoumi.blog.so-net.ne.jp/2016-07-06

玉作りの高台削りのブログはこちら↓
http://harunoumi.blog.so-net.ne.jp/2016-07-07

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