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映写機とフィルムは夫婦のようなもの   [映画三昧]

昨日は、映写機技術者の加藤元治さんと一緒に、「シネマ・ジャック&ベティ」 に伺い、短い時間でしたが上映後にご挨拶をさせていただきました。
日曜日の午後でしたが、たくさんの方がいらしてくださりありがとうございました!

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「ジャック&ベティ」 は、以前から気になっていた映画館だったので、早めに出掛けて 『おじいちゃんの里帰り』 を見てから、『旅する映写機』 も見て、ご挨拶をさせていただきました。

映写機の技術者である加藤元治さんは、映写機の保存活動も熱心にされています。
『旅する映写機』 のファーストカットは映写機のコードを切る加藤さんから始まります。あの映写機はどうなったのか? 気になっている方も多いと思って、成田の倉庫で出番を待っていることからお話していただきました。

映写機は、今、100台ほどが動く状態で成田の倉庫に保存されているそうです。『旅する映写機』 に登場する、加藤さんや大島眞さん、桧原康次さんがメンテナンスや修理を担っているので映写機は大丈夫だと加藤さん。心配なのはフィルムの方! とおっしゃっていました。

「映写機とフィルムは夫婦みたいなもの。どちらが欠けてもダメなのに、フィルムの保存がうまくいっていない」 というのが加藤さんの見解。
パンフレットを買ってくださった女性から、「手元に岩波のフィルムがあるのだけれど、どうしたら良いでしょうか?」 と質問をされました。ちゃんと管理・保存しなければ、フィルムは波打ったり、貼りついてしまったり、映写機に掛けられなくなってしまいます。
まずは、フィルムセンターに連絡をすることをお勧めしました。

特にドキュメンタリーの貴重な記録は危機的な状況だそうです。著作権とか上映権の問題も、そこに絡んでくるので、簡単に解決できない。その上、フィルムの修理には大金が掛かります。加藤さんは、映写機の保存だけでなく、フィルムの保存。そして、映写技師の育成や上映活動まで思いを広げておられました。素晴らしい!

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