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「川越スカラ座」のポスター貼りを撮影   [製作日誌]

子供の頃、映画館の絵看板や街中の映画のポスターが変わると、ワクワクしたのを覚えています。

今でも町のあちこちにポスターを貼っている「川越スカラ座」は、5年前にNPO法人として再スタートした映画館です。
『旅する映写機』の主人公は「映写機」なのだけれど、映写機がある映画館にも、それぞれの物語があって・・・と考えています。そこで、ポスターを貼る時はご連絡をくださいとお願いしてありました。

397 川越スカラ座.jpg

「川越スカラ座」は、観光名所の蔵作りの町並みから少し入った所にあります。時々、散策していて、たまたま、「川越スカラ座」の前を通る観光客の方がおられて、「へぇ~、映画館がある~」なんて立ち止まって眺めていることがあります。

ポスター貼りはボランティアの方がされていて、2つのルートがあって、3輪の自転車にポスターやノリを積んで貼りに行くとのこと。
さて、ここで困った! 私は車の運転ができないし、車の手当てが付きません。自転車で出かけるポスター貼りの作業を、どうしたら撮影できるのか・・・。
幸運なことに3輪の自転車が2台あるというので、その1台をお借りして、[映画]カメラに振動が伝わないように貸し出し用の「ひざ掛け」を4枚お借りして(下に3枚、上に1枚)、自転車で自転車を追いかけて撮影することにしました。
昨日、川越の町を2台の3輪自転車が連なって走っているのを見かけた方は、ポスター貼りのボランティア青年と撮影の私でした[わーい(嬉しい顔)]
炎天下、慣れない3輪自転車と慣れない道で大変でしたが、思い出になる撮影になりました。

ポスター貼りの前に、「富士セントラルF-7」に円盤からフィルムをセットする様子も撮影しました。通常のフィルム上映では、2台の映写機を使って、交互に上映するのですが、スタッフの少ない「川越スカラ座」では、円盤の上に1本につないだフィルムを載せて、映写機を通し、別の円盤に巻いていく方法を取っています。フィルムの掛け変えをしなくてすむので、上映中に事務的な仕事をこなしたりして、二人のスタッフで運営することができています。後はボランティアの皆さんのお力添えが大きいようです。

昨日のポスター貼りは1ルート1,000円のバイト代がもらえるそうですが、なかなか、大変な作業でした。残念なことに、昨日のルートは蔵の街を通らず、しかも、自転車で自転車を追いかけているので、移動の町の景色が撮れませんでした。結局、到着して急いで撮影をスタートさせてもポスターを剥がすところから映像が始まっています。でも、ドキュメンタリーの撮影は、出来る限り、いつものように作業をしていただいて、可能な中で撮影するしかないと、私は思っています。ちゃんと説明してやっていただいて撮るという方法を選択されている監督もいらっしゃって、その気持ちも分かるなぁ~と思っています。犬に吠えられたり、救急車が横を通ったり、良い経験でした[あせあせ(飛び散る汗)]

396 時の鐘.jpg

帰り掛けに撮った「時の鐘」
撮影にご協力いただいたボランティアのYさん、ありがとうございました!
「川越スカラ座」の撮影は、もう少し、続きます。

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k-koyo

ご無沙汰しています。
私もスイス旅行をしたり、帰ってから帰国を待っていたようにいろんな仕事が入ってきていて、久しぶりにブログを拝見させていただきました。

今ずっと読んできて、旅行のこと、私の故郷でもある福島のこと、そしてこの川越スカラ座のことなど、全部「そうそう」と共感しながら読ませていただきました。飯館村の本はぜひ読んでみたいと思っています。

稲城では、若者たちが中心になって「稲城でいい映画を観よう! 梨映画会」という会を作って、年に2回ぐらい映画会を開催し、その後に感想などを話し合う「トークカフェ」を行っています。以前に「里山っ子」のことを書いたと思いますが・・・。

近々には「だんらん にっぽん」を上映することになっています。私の所属する会ではないので私の一存ではどうにもなりませんが、機会をみて森田さんの「小さな町の 小さな映画館」も上映できたらいいなと思っています。
by k-koyo (2012-09-20 02:46) 

森田惠子

K-KOYOさん>スイスへ行ってらしたのですか!
山登りもしたのでしょうか?
美しい景色を堪能されてきましたか?

福島が故郷では、心痛い思い、歯痒い思いを、たくさんされていると思います。
小林麻里さんの本「福島、飯館 それでも世界は美しい」は、小林さんの気持ちが本当に素直に書かれている本でした。読んでよかったと思っています。
by 森田惠子 (2012-09-20 10:23) 

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