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本「さらわれた赤ちゃん」の紹介    [私の本棚]

暮れに親しくさせていただいている小児脳神経外科医の藤原一枝さんから著書『さらわれた赤ちゃん』をお送りいただき、やっと、読むことができました。

読むまで知らなかった「虐待の冤罪」にビックリしたので、もし、関係のある方の目に触れていただければと願ってご紹介します。

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「さらわれた赤ちゃん」藤原一枝著・幻冬舎刊・1200円。
児童相談所といえば、虐待を知りながら深く関わることなく尊い命が奪われてしまうという悲しい事件が思い浮かびますが、この著書で紹介されているのは、つかまり立ちをし始めたばかりの赤ちゃんが転倒して頭を打ち病院に運ばれた後、虐待を疑われて赤ちゃんと会えなくなってしまうというケースなのです。
特に頭の大きな男の子に転倒が起こりやすいそうですが、転倒した時に撮られたCTやMRIの画像診断は専門家でも難しいもののようです。

親の立場にすれば、かわいい赤ちゃんが転倒して、救急車を呼んで、CTを撮ったら「虐待が疑われるので児童相談所に連絡しました」と言われて、赤ちゃんに会えなくなってしまうのですから、その動揺は計り知れません。
医学の専門知識はないし、一人で赤ちゃんを世話しているお母さんはたくさんいます。
虐待でないことを証明するのは難しいのです。

私自身も種類は異なりますが、同じような問題を抱えているのでハラハラドキドキしながら読みました。そしてよき専門家の力が必要なことを実感しました。

「SBS=乳幼児揺さぶられ症候群」ということばをご存知の方も多いと思いますが、脳の安定していない小さな赤ちゃんに「たかい!たかい!」をしたり、両手で持ち上げてゆすってあやすことは慎重にしなければならないと思いました。
親の見ていない場所で転んで頭を打つということも起こっているかも知れません。虐待が疑われるケースは新しい傷と古い傷がある場合です。

藤原一枝さんは『赤ちゃんが頭を打った、どうしよう!? 虐待を疑われないために知っておきたいこと』岩崎書店刊も著しています。
これから赤ちゃんを育てる方、子育てに関わることになる方は、そういう本が存在することを心に留めて置いてください。
藤原一枝さんはメールでも相談も受け付けています。

今日は「えい! やー!」と気合を入れて陶芸サークルに出かけました。作陶している間は無心になれたので出かけてよかったと思っています。

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