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陶芸「中鉢」の製作工程    [陶芸薀蓄]

8月22日のブログで紹介した、今年3回目の窯出し。
今回は思うような作品ができずガッカリしたのですが、陶芸の工程を簡単に説明しながら、振り返りたいと思います。

1142 中鉢.jpg

ろくろで引き上げた状態です。
一番大切なのは「土練り」です。
ろくろの時は少し柔らかめ(水分多め)に練ります。
引き上げた状態で次の活動日(2週間後)まで、発泡スチロールの箱に入れて保存します。

1143 中鉢.jpg

2週間後、生乾きの時に、底の高台削りをして「白化粧土」を刷毛掛けしました。
印を押したり、マグカップの取っ手を付けたりするのも、この段階です。

1144 中鉢.jpg

素焼きが終わって窯出ししたところ。
陶芸では、「素焼き」と「本焼き」で、2回焼きます。

白土に「白化粧土」なのでよく分かりませんね。
色のある土に「白化粧土」は効果的です。
「黒化粧土」もあります。

1145 中鉢.jpg

スポンジに水を含ませてきれいに拭いて、ゴミなどを丁寧に取り除いた後、「呉須」で絵を描きました。
絵柄を考えていなくて、焦って適当に描いたのも失敗の原因のひとつです。

1128 中鉢.jpg

本焼きをして窯出しをした状態です。
花びらのような部分の「呉須」をもっと薄めればよかったと思いました。
まだ、「呉須」の濃度を調整できません。

今回は窯の温度が少し低めだったのでベージュ色ぽく仕上がって、ほとんど「白化粧土」の刷毛掛けの効果がありません。
窯の温度が高いと、地の部分がもっと青白く焼き上がって、「白化粧土」の効果が出るのですがダメでした。
うっかり、淵に汚れを付けてしまったのも失敗です。気付きませんでした。

1141 鉢植え.jpg

一緒に窯出しした鉢に「ヒゴスミレ」の芽が出ていたので植えてみました。
イメージでは「織部釉」の緑が、植物の緑に合うと思っていました。
鉢が小さいので大きくならず、来年、花を咲かせてくれると嬉しいのですが・・・。
実生の「ヒゴスミレ」です。

今日はいつもの「ゆるりヨーガ」の日でした。
その後、皆さんと食事会! 女性ばかりだし、車の方も居たので、アルコール組はほんの少しだけ。たくさん食べて、いろいろおしゃべりをして、デザートも食べたので、夕方になってもお腹がすきませんでした。
楽しい時間をありがとうございました!

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riverwalk

陶芸は奥が深いですね。
色々な段階があって、どれも手が抜けませんね。
ろくろは一度だけ経験しました。難しかった^^;
一週間後に取りに行きました。
いびつな抹茶茶碗がなんとか完成しました。
あと、今年の初夏に頂いたカップがあります。
私の宝物です。大切に飾っています^^
by riverwalk (2019-08-28 20:45) 

森田惠子

riverwalkさん>陶芸は色々な段階で失敗する機会が準備されています。
あれこれ作りたいイメージが膨らんでも、なかなかうまくいきません。
でも、それが楽しいのかもしれません。
by 森田惠子 (2019-08-28 21:23) 

小松達也

どんどん腕があがってきているような〜
お世辞ではありませんよ!^ ^
by 小松達也 (2019-08-29 18:42) 

森田惠子

小松達也さん>今回の窯出しは失敗作ばかりだったので、次回は頑張る!
by 森田惠子 (2019-08-29 18:44) 

ひでほ

いろいろ造詣深く、すごいです
陶芸好きの派遣のねえちゃんが発表会の誘いの手紙もらったのに1回行ったきり。いけばよかったです。
by ひでほ (2019-08-31 20:40) 

森田惠子

ひでほさん>陶芸をやっている方には大きな芸術作品を作って見てほしいタイプと実用的なものを作るタイプがいるかな?
私は実用品タイプで、友達にあげて使ってもらえると嬉しいです。
by 森田惠子 (2019-09-01 10:21) 

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