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編集の手掛かり    [製作日誌]

ネタ切れで今日は編集作業のことを少し書きます。
連日、編集作業でヒイヒイ言っている私ですが、何をやっているのか皆目見当もつかないし、何故そんなに時間や手間が掛かるの?と、思っている方も多いかもしれません。

036  構成案.jpg

構成案です。私は昔からこのように箱書きをしています。
斜めの線は編集し終わった印です。こうして、編集を終えた部分を消して、漏れがないかチェックし、先に進んだことを実感します。矢印は移動を示すためのもの。この場合は大きな塊を前に持ってゆきました。

この紙を見たところで分からないですよね[わーい(嬉しい顔)]
実際に編集を始めると、最初に考えた構成案通りに繋がらないことも多々ありますし、いざ編集開始という段階で、すでに考えが変わっていることもあります。
あら、季節が違っている!
あら、方向が同じだ!
あら、サイズが同じで繋がらない! など等、繋がらない理由は際限なくあります。
まさに構成案は机上の空論なのですが、何も手がかりがないと五里霧中で進めないのです。

撮影の段階で撮影台本を完成させ、それを手掛かりにきっちり撮影をするという方もおられます。この撮り方は劇映画的で、アメリカのドキュメンタリーなどの場合はコンセプトがハッキリしていて、この方式で撮る場合が多いように作品から感じます。ここにやらせや編集ねつ造という問題が出てきます。私の場合はとにかくその場に行ったら、まずはカメラのスイッチを入れるという方式です。

今回の場合たまたま前作の『旅する映写機』の上映初日に、新聞記事を読んでくださった元大宮東映の映写技師であり館主さんだった方がいらしてくださって、それまで見たことがなかった「映写技術者証」を持って来てくださったという偶然の出会いからひらめきました。大胆というか、思い切りが良いというか・・・[わーい(嬉しい顔)]笑顔に魅せられました!

当然、クランクインはその方の撮影でした。不思議なことにお一人の撮影が終わると、その繋がりで次の方が浮かんで・・・といういつもの「芋蔓方式」で撮影は進みました。クランクアップも、なんとなく、これでいいかな!と感じて止めています。

今はとにかく試写までに構成案を手掛かりに最後まで編集することが目標です。
自分の作品を冷静に見ることは難しく、場所を変え、大先輩にも一緒に見ていただくという環境を作って、少し自分の作品を突き放して見ようとしています。
試写は今週土曜の20日に決まっています。作品完成の道程としては10%位のところを目指している感じです。

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riverwalk

本日、「旅する映写機」のパンフレットの中に貞光劇場を発見しました。
嬉しくて、涙が出そうです。ありがとうございます。
間違いなく、あの劇場です。
このパンフレットは私の宝物になります。
編集に励んでいる姿が思い浮かびます。
頑張ってください。
ファンとして応援しています。感謝しています。

by riverwalk (2018-01-15 21:42) 

ソニックマイヅル

こんばんは作品のアップが楽しみですね。^^;
by ソニックマイヅル (2018-01-15 21:45) 

森田惠子

riverwalkさん>小さな写真で残念なのですが、「貞光劇場」はペンキが塗られたばかりのようで、とても手入れが行き届いていました。
館主さんと連絡が取れずお会いできなかったのですが、映写機も残されていて手入れもされているとお聞きしました。
映画のパンフレットしては?という部分もあると思いますが、世の中に映写機の資料が残っていないので、その部分を充実させようと試みました。
喜んで頂けて嬉しいです。
by 森田惠子 (2018-01-15 22:58) 

森田惠子

ソニックマイヅルさん>作品完成まで、まだまだ道程があります。
がんばります!
by 森田惠子 (2018-01-15 22:59) 

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