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父の写仏下絵を発見!    [私の宝物]

ずっと気になりながら、階段の上のスペースに置かれていた包み。
梅雨入りする前、晴れの続いた日の午後に引っ張り出してみることにしました。階段の最上階で爪先立ちになるのでなかなか危険! 怖がりの私は躊躇していました。

633  写仏 .jpg

結構な大きさの包みをやっと引き出してみると、「東寺 (教王護国寺) 六曲一双二双分 十二天 全」 と書かれてありました。
残念ながら知識のない私には 「東寺」 の十二天が入っているのかな? くらいのことしか分かりません。

634  写仏 .jpg

一番外側の包みを開くと、確かに十二本の掛け軸が見えてきました。

635  写仏 .jpg

几帳面だった父は番号を振って名称を書いていました。
どうせ、娘には分からないだろうから書いておこうということもあったかもしれません。

1、閻魔天像 (えんまてんぞう)
2、火天像 (かてんぞう)
3、帝釈天像 (たいしゃくてんぞう)
4、伊舎那天像 (いざなてんぞう)
5、梵天像 (ぼんてんぞう)
6、日天像 (にってんぞう)
7、月天像 (がってんぞう)
8、地天像 (じてんぞう)
9、毘沙門天像 (びしゃもんてんぞう)
10、風天像 (ふうてんぞう)
11、水天像 (すいてんぞう)
12、羅利夫像 (らせつてんぞう)

十二天は仏教の護法善神で 「曼荼羅」 にも登場します。
日天は 「スーリヤ」 とサンスクリット語では言い、ヨーガで行う 「太陽礼拝」 は 「スーリヤ・ナマスカーラ」 と言います。

父が写仏を熱心に始めたのは定年が近づき始めた頃。亡くなったのが八十四歳だったので脳梗塞で倒れた期間を除いても20年くらいの間、午前中は必ず仏さまを描いていたことになります。

私は週に一回くらいは運動をした方が健康のために良いだろうと、30代初めから、エアロビクス、太極拳、ヨーガと何かしら運動を続けてきました。
そして、ここ20年くらいはヨーガを続けています。体が柔らかいのと心が落ち着くので続けていますが、父の導きの部分もあるように感じています。

646  写仏 .jpg

中を確かめるために 「閻魔天像」 を広げてみました。写仏の練習用に和紙に描いた下絵でした。あくまでも下絵で皺が付くと下絵として役に立たないので、このようにしまったのだと思います。写仏は下絵を置いてその上に絹地を置き墨で描きます。
いつか、私なりの 「曼荼羅」 を描けたら・・・という妄想を持っている私には、父の残してくれた宝物でした。感謝!

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馬爺

十二天像 じゅうにてんぞう の下絵とはいえ凄いですね、帝釈天(東)、火天(東南)、焔摩天(南)、羅刹天(西南)、水天(西)、風天(西北)、毘沙門天(北)、伊舎那天(東北)と各方位を表す八方天としてなんだそうですね、
インドの古代神を取り入れたそうで護法神となったようですね。
曼荼羅を描かれるのを期待しております。
by 馬爺 (2016-07-12 12:57) 

森田惠子

馬爺さん>夢はでっかく! 妄想を膨らませて! と思っています。
父が道具を残してくれたので、高い筆や硯を買う必要がないのが有難いです。
この頃、お見かけしないのですが、父を知っている方から「道具が揃っているのだからやらなくちゃ・・・」と声を掛けられました。
by 森田惠子 (2016-07-12 13:22) 

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