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映画好きの方にお薦めの本「映画館のまわし者」    [私の本棚]

新潟県上越市の 「高田世界館」 へ撮影に出掛けた時、ひょんなきっかけから対談することになった荒島晃宏さん。荒島さんの著書 「映画館のまわし者」 は、映画好きの方なら一度は覗いてみたい映写室で起こっていること、行われていること、が書かれています。

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「映画館のまわし者」 荒島晃宏著 近代映画社刊 900円+税
映写技師見習いとして映画館で働き始めた頃、あまりの面白さに、「このこと(映写のことや映画館で起こること)を書きませんか?」 と先輩たちに声を掛けたそうですが、誰も書かなかったので自分が書いてしまったそうです。

映画好きの方に読んでいただければという視点で、専門的になり過ぎないように、言葉も専門用語をできるだけ使わないように、平易に読めるよう心がけたそうです。
それでも、私の知らないこともたくさん書かれていて、映画を観ている間に後ろ (映写室) で、こんなことが起こっていのか! と思い、映画を観る楽しさが倍増しました。
デジタル化に伴いフィルム上映は少なくなっていますが、映画が映画になる最後の場所で何が行われているのか、どうぞ、お読みください。
「上映を繰り返すごとにゴミや擦り傷がつき (略) ほんのわずかずつですが劣化していきます。つまり、まったく同じ上映は二度とありません。」 と、さらりと書かれていたりします。
改めて、映画も一期一会なんだなぁ~!と。

昨日は今年初の撮影で、著者の荒島晃宏さんのインタビュー撮影をしました。
今後のデジタル上映は、映画館公開、個人配信、DVD発売、全部一斉になるのでは? そして、その中からそれぞれが選ぶようになるというお話も。でも、映画館はなくならないでしょうとも。
「子どもの頃 (マンガ映画を) 劇場で観た世代は、大人になっても劇場で映画を観る」 など、私自身が日ごろ感じていることと共通する部分もあって、あっという間の撮影でした。
今年になって映画館へ行きましたか?

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コメント 4

ぼんぼちぼちぼち

映画好きなので読んでみたいでやす。
>まったく同じ上映は二度とありません・・・
なるほど~(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2015-01-20 20:40) 

馬爺

成程ね、確かにフイルムが燃えたりしましたね(カーボン式の時には)継いだ所が甘いいとよく切れるんですよね、同じも尾は二度無いとはその通りですね。
by 馬爺 (2015-01-21 12:29) 

森田惠子

ぼんぼちぼちぼちさん>きっと、楽しく読んでいただけると思います。
映画を観ていて、なぜ? と思ったっことが解決するかもしれません。
by 森田惠子 (2015-01-21 17:45) 

森田惠子

馬爺さん>荒島さんは、デジタル化の中でフィルム上映をすることが多い「シネマヴェーラ渋谷」で映写技師もされています。
シナリオも書くし、映画監督でもあるし、マルチ才能の持ち主なんです。
楽しいお話ばかりでした。

by 森田惠子 (2015-01-21 17:49) 

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