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松山「シネマルナティック」へ   [製作日誌]

松山へ向かう朝も、目の前をバスが「満員です~!」と通り過ぎ、駅に着くと京浜東北線に遅れが出ているとのこと。余裕は見ているものの不安なので、高崎線で上野へ出て乗り換えて浜松町経由で羽田へ。
何しろ荷物(ビデオカメラとスチールカメラ)が重いので、乗り換えなしで座っていくようにしています。案外時間の節約はできず、慌しく手荷物検査場へ!

653 シネマルナティック.jpg

今回のロケも、映写技師の永吉洋介さんが手伝ってくださった。松山で合流してレンタカーを借りて松山の「シネマルナティック」へ。
「シネマルナティック」は、なんと、代表の橋本達也さんが一人で経営している映画館。4月に撮影をさせて頂いた時に、思わずぐっときてしまった映画館なのです。

商店街の端にある、大衆演劇の劇場も入っているビルの2階に「シネマルナティック」はあります。映写室は3階。橋本さんは、走る! 走る! 入口の鍵を閉めて、札を立てて、裏のドアから出て2階から3階へ。映写機をセットして3階から2階へ。そして、予告の絵と音をチェックして、もぎりをして、本編のセットのために3階へ・・・。
そして、その時にお聞きした話がとても心に残っていて、尾道に出かける時に、もう一度訪問したいと思ったのです。

橋本さんは一人なので、特別な時以外は映画館の外へ出ない。なので、いつも、お母さんがお弁当を作ってくださって、そのお弁当を上映の合間に食べているというのです。
「コンビニのお弁当は好きじゃないので・・・」とのこと。なんだか、それだけで、お弁当を食べる橋本さんを撮りたくなってしまったのです。

でも、実際にはうまくいかない・・・。この頃は月曜日はバイトの人に来て貰って、早帰りをしているのだそうです。遅めの朝食を食べて、1日2食にしているので、「今日(月曜日)は(お母さんの)お弁当はありません」とのこと。
ドキュメンタリーはないものは撮れない・・・。でも、優しい橋本さんは、私たちに留守番を頼んで、走って近くの魚屋さんが作っている美味しいお弁当を買って来てご馳走してくださった。
そのお弁当を食べるシーンを撮影して、留守にする時の状態を、こちらはお願いして再現していただいて撮影。当初の予定では、松山に泊まって美味しい魚を食べるつもりだったのですが、そのまま、内子町へ。

高知の上映イベント「シネマの食堂」で、お会いした「四国文映社」の田辺高英さんと「えひめ映画センター」の三好寿幸さんから「内子町にある古い映画館を再生させたいという動きがある」というお話をお聞きして、写真を見せていただいて行ってみたくなったのです。
慌てて出発した私たちは、撮影の時に写るからと隠した一番大きな荷物を積み忘れて、内子町へ出発してしまったのでした[ふらふら]

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